アーユルヴェーダ
アーユルヴェーダは「生命の化学」 インドやスリランカで行われている伝統医学

アーユルヴェーダはサンスクリット語で「生命の科学」の意を持ち、インドとスリランカで行われている伝統医学です。病気の治療と予防、健康増進や若返り、ストレス緩和や解毒やオイルマッサージ(アヴィヤンガ)などがあります。合わせて、善行の思考と行動、質の良いライフスタイルなど、数多くの分野があります。

個人個人の‘体質’によって異なるドーシャ(体内エネルギー)のアンバランスは病気になるという考えから、体質別にバランスを整える方法として、ハーブスパイスや精油(エッセンシャルオイル)を用いたハーブ療法や食事法、呼吸法や運動、ヨーガなどがあります。加えて、瞑想や解毒(心身)などの実践によって、心と精神を気高く純粋なものにして、健康を増進させるものです。

 

間違った食事やストレス、悪い習慣などが長期間続くとマラ(生理的な老廃物)や、アーマ(体内毒素や老廃物)が溜まり病気にかかりやすくなるといわれます。蓄積が少ない状態では、増大したドーシャのバランスを整えるハーブスパイスやアロマ、運動や食事、生活のしかたなどによって軽減できますが、増えすぎてマラやアーマとなったものは、デトックスし健康な体に戻し健康増進を計るパンチャカルマという治療を行う必要があります。

スリランカのアーユルヴェーダ医は、「アーユルヴェーダは、よりよく長生きする方法であり、生きている!という感覚を取り戻さないと無意味な人生になってしまう」といいます。アーユルヴェーダは健康と幸福に必要な要素である身体、心、感情や精神を全体的な観点から捉えたものです。すべてを調和させ心地よく幸せな人生にしていくために、いつの時代においても適用できる方法ではないかと考えます。

とくに、ストレス社会と呼ばれる今日、個人個人に合うストレスの解消法が必要になります。心身のバランスをとる技術を身に付けることは必須課題ではないでしょうか。アーユルヴェーダを上手に取り入れ、今を‘しっかり生き抜く知恵’としたいものですね。

 

インドのアーユルヴェーダ哲学は、その‘体質’という考えを基に、中国、アラビア、ペルシャ、ギリシャの治療現場に広まったといわれています。ギリシャ医学は西洋医学の発達に大きな影響を与えました。また、中国医学のツボと脈診やハーブスパイス療法(生薬)にもアーユルヴェーダが大きく影響したという見方があります。

3500年前から受け継がれ、各国に影響を与えた世界最古の伝統医学アーユルヴェーダ。その中で興味を持てることから始めてみてはいかがでしょうか。たとえば、自分に合う呼吸法を知り、さらに瞑想を一日の数分でも行えば、頭が冴え爽快な気分になります。そこからヨーガや運動を連想するかもしれません。また、シーローダーラ(薬草を漬け込んだオイルを額に垂らす)に興味が向けば、マッサージ法や薬草・ハーブ、アロマを学習して知識や技術を身に付けたいという思いや、食や料理へ関心が向くかもしれないのです。自分の思いの先にあるものや役立ちそうなものを、アーユルヴェーダの多くの項目から見つけ出すことは容易なことでしょう。それらはみな、‘健康と美肌づくり’へと繋がるひとつといえます。



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